VTOLドローンってどんな機体？

 

 

さまざまな分野で活用が進められるドローンですが、「飛行時間が短い」「速度が出せない」「広範囲・長距離の飛行ができない」などの課題がありました。

そこで登場したのがドローンと飛行機両方の機能性がある「VTOL機」です。
VTOLは「vertical take-off and landing aircraft」の略で、「垂直離着陸航空機」のことを指します。

飛行機は離着陸のために滑走路が必要ですが、VTOL機はドローンやヘリコプターのように滑走を必要とせず、その場で離着陸ができます。滑走路が不要になるため、飛行場所を選ばず、飛行機のような高速巡行が可能です。

元々はオスプレイの軍用機が多かったですが、ドローンが社会に浸透する中で産業向けのVTOLを開発する企業も出てきました。

 

◉離着陸時の滑走路が不要

VTOL機はドローンやヘリコプターと同様に垂直離着陸が可能です。
飛行機のように離着陸で滑走路を使う必要がないため、飛行させる上での制約が緩和されます。
飛行場所の自由度が増すため、さまざまな場面で柔軟に使うことができます。

◉高速巡行が可能

VTOL機では、ドローンやヘリコプターにおける速度面の限界を解消するために開発されており、高速長距離移動が可能になっています。高速巡航が可能になれば、産業分野に導入する際の活用の幅も広がります。そしてより効率的な活用によって生産性をさらに高めることが可能です。

◉広範囲長距離飛行が可能

VTOL機は、ドローンよりも広範囲かつ長距離飛行が可能です。
ドローンではバッテリーや巡航速度の問題があり、飛行範囲に限界がありました。
VTOL機は、高速巡航を可能にすることでドローンと同じ飛行時間でもより広範囲に飛行させることが可能です。
測量や点検、物流など飛行範囲の拡大によってさまざまなことが可能になります。

 

従来のドローンと比較して、広範囲かつ高速巡航が可能で、ドローンを社会に普及させる上で障壁となっていた部分の解決が期待されています。

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